第二新卒の転職で後悔しないために、意識するべきポイント３選

　「第二新卒での転職」一度は考えるけれど、不安で踏み出せない。そのような思いを抱えている若手社会人も多くいるのではないでしょうか。不安の種は色々あるかと思いますが、転職して後悔するのではないか、という怖さもあると思います。では、どうすれば後悔しない転職ができるのでしょうか？

　転職の後悔を減らす＝満足度を高めるためには、事前の準備がカギとなります。自分が抱えている不満や希望を明確に把握し、それを叶えるために必要な事を言語化しながら転職活動に臨む事が重要です。
　この記事では、転職活動で後悔しないための具体的な戦略と心構えを紹介します。自己分析のやり方、転職エージェントの活用法を通して、転職の満足度を高めるプロセスについて解説します。

　転職は単なる職場の変更ではなく、自身のキャリアを豊かにするためのステップです。転職のリスク（どうなるかわからない要素）をゼロにする事はできませんが、適切な準備をもって実行する事で、満足のいく転職が出来る可能性を高める事ができます。
　本記事を通じて後悔のない転職活動を実現し、理想のキャリアパスを描きましょう！

第二新卒の転職で後悔しがちなポイント

　第二新卒の転職は新たなスタートを切るよい機会ですが、準備が不十分だと転職した後の満足感を高くすることができず、後悔してしまう事になりかねません。まずは、第二新卒者の転職ではどのような点で後悔しているのかを理解しましょう。

転職理由が漠然としている

　第二新卒として転職活動をするにあたり、「周りが転職しているから」「現状に飽きたから」といった漠然とした動機で動いている人が多くいます。これらの理由から転職を行うと、新たな職場でも同じ問題に直面する可能性が高く、転職後に「思っていたのと違った」と感じることが多いです。

　転職活動には明確な目的を持ち、具体的なキャリアプランを基に行うことが重要です。意識するとよいフレーズは、「なぜ転職したいと思うのか」「転職した先でどうなりたいのか」の2点です。
　仕事をする上で将来どのような人材になりたいのか、仕事を通して誰にどのような形で貢献できるようになりたいか、といった切り口で考えてみると、具体的かつ前向きな転職理由を作れるようになります。

問題解決のための転職になっている

　現職での人間関係や職務内容に不満を持って転職するケースは少なくありません。しかし、これらを解決するためだけの転職は、先程と同様に新たな職場で同じような問題が再発するリスクがあります。転職が本当にその問題を解決する最善の策かどうかを冷静に評価し、他の解決策がないかも検討することが大切です。

　筆者も経験があるのですが、不満を解消するだけのマインドで転職活動に臨んでも、選考を突破する事は難しいです。「現職から脱出したい」という思い”だけ”で動いてしまうと、面接で問われる
「転職を経てこの先どのようなキャリアを創っていきたいですか」という問いに対して、浅い答えしか出す事ができないからです。

　また、ネガティブ要素が主体な人と、ポジティブ要素が主体な人では非言語的コミュニケーションによる面接官への印象が大きく変わってきます。面接では、一緒に働く仲間として迎え入れられるか、という視点で見られています。ネガティブな人とポジティブな人とでは、どちらの方が好印象かは言うまでもないと思います。

情報収集が不十分である

　転職活動で後悔する大きな原因の一つが、情報収集が不十分であることです。業界や企業の知名度やイメージだけで判断してしまい、入ってからギャップを感じてしまう事もあり得ます。選考を受ける際や内定を承諾するか判断する際には、企業文化や職場環境を把握することが不可欠です。また、転職サイトのレビューや在籍していた社員からの意見も参考にするとよいでしょう。

　情報収集の際は、一次情報に頼るのではなく、できるだけ多くの角度から企業を見ることが重要です。また、自分で情報を集めるだけでなく、転職エージェントの支援を活用する事も重要です。転職エージェントは業界や企業の情報に精通し、Webに出ているものよりも詳しい情報をインプットしてくれます。

　転職エージェントの活用については後述しますが、支援を受けるにあたりコミュニケーションを密にとり、企業や業界について気になる事があれば遠慮なく質問する事をおすすめします。

後悔しないために意識するべきポイント

　上記で示してきた後悔ポイントを避けるには、どのような事を意識して転職活動に取り組むとよいでしょうか。ここからは、準備の段階で抑えておくとよいポイントについて解説します。

転職活動を通じた目標を設定する

　転職活動のゴールは内定を獲得して今の会社を辞めることではなく、抱えている不満を解消して希望を叶える事です。まずはこの不満や希望を明確に言語化する事に取り組んでみましょう。

　それらを言語化していくことで、自分が転職活動を通して何を実現したいのか、イメージできるようになってくると思います。まずは自分で言語化に取り組み、それを転職エージェントに話してフィードバックをもらい、ブラッシュアップしていくと聞き手を納得させやすい転職理由を作り上げられるようになるはずです。

自己分析を通して、企業選びの方向性を見出す

　自己分析という言葉は、多くの人にとって馴染みがあるかもしれません。就活の時にも、「自己分析をしましょう！」と言われて取り組んだ事がある人も多くいるでしょう。では、転職活動での自己分析とは、どのような事に取り組むのでしょうか。以下のような項目が挙げられます。

　先程の目標設定と重複する内容もありますが、自己分析を通してキャリアに関する思考の整理をしていく事になります。自己理解を深めることで自分の強みや興味を明確に把握できるようになり、それに基づいた職選びが可能になります。

　また、自分の価値観を理解することで、求人選定にあたり自分の価値観と合う企業文化を持つ職場と巡り合う可能性を高める事ができます。これにより、職場での満足度やモチベーションの更なる向上が期待できます。転職先での長期的な成功と充実感は、このような意識的な選択から生まれます。

転職エージェントの活用で転職活動を成功に導くために

　転職活動における後悔を少なくするには、転職エージェントの支援を最大限活用する事が効果的です。ここからは、転職エージェントを活用するための考え方や、筆者がおすすめする転職エージェントを紹介します。

コミュニケーションを密にとる

　転職エージェントと付き合っていく上で一番大事な姿勢が、積極的にコミュニケーションをとる事です。向こうから提案されるのを待つだけでなく、自分の思いをどんどん発信していく事が重要です。

　特に、自分のキャリアプランや転職の目的を明確にして、エージェントと共有することが大切です。自分の考えをエージェントに理解してもらう事で、目指す業界や役職、求める条件などについてエージェントも効率的に仕事を探してくれます。これにより、紹介される求人と自分の希望のミスマッチを少なくできる可能性を高める事ができます。

　転職エージェントとの付き合い方については、別記事でも解説しています。筆者の経験も含めて、やってよかったと思う事も紹介していますので、ぜひご覧ください！

目指す方向性に合うエージェントを選ぶ

　世の中にはたくさんの転職エージェントがあり、それぞれに得意分野があります。転職活動を成功させるには、自分の目指したい方向性に対して強いエージェントを選ぶ事が重要です。
　転職エージェントのタイプには、以下のような例があります。

　転職エージェントのタイプについての詳細を、こちらの記事にて解説しています。大切なのは、自分が何を一番叶えたいのかを明確にすることです。それを基に最適な転職エージェントを選定して支援を受ける事が、転職活動を成功させるための近道となります！

筆者のおすすめ転職エージェント

　転職エージェントには様々なタイプがありますが、筆者が実際に利用した経験を踏まえたお勧めエージェントを紹介します。第二新卒の中でも何を求めるかは人それぞれなので、いくつかのタイプを紹介します。

手厚い支援を求める人向け

　書類選考や面接対策だけでなく、転職活動の目的やキャリアプランを考える所から支援を受けたい人におすすめの転職エージェントは、２つあります。ASSIGNとUZUZがそれに該当します。

　ASSIGNは支援の対象を30代前半以下に絞っており、若手のキャリア形成を支援する事に特化したエージェントです。
　ASSIGNは知名度こそ大手に劣るものの、支援の質は抜群です。筆者を含め利用した人の口コミ評価が高いだけでなく、ビズリーチ主催のJAPAN HEADHUNTER AWARDSにて、最も優れた結果を残したエージェントに送られる年間総合MVPを受賞するなど、外部からも非常に高い評価を得ています。

　ASSIGNのサービス内容については、別記事でも解説をしています。こちらも是非ご覧ください！

　もうひとつのUZUZは、20代のフォローに特化した伴走型エージェントです。上記のASSINと同様に、ヒアリングを重視して応募者が目指す姿を具体的に描く事からサポートが始まります。
先程紹介したASSIGNは、若手ハイクラス（比較的高学歴・高社歴を有する20代～30代前半）に特化したサービスとなっていますが、UZUZは全ての20代を対象としています。

　第二新卒をはじめ、既卒やフリーターの方にも手厚いサポート体制が整っている事が特徴です。また、保有する求人からブラック企業を排除する姿勢をとっており、企業側の調査にも力を入れて、求職者が次の職場で長く勤められる事を目指す支援をしています。
　
　

勤務地の希望を叶えたい人

　東京や大阪以外の出身で、地元で働きたいという人は、dodaやリクルートがおすすめです。上記のASSIGNは、東京と大阪以外の求人が多くないという点が数少ない弱点となっています。

　これらの大手エージェントは非常に多くの求人を保有しており、あらゆる都道府県の求人を網羅しています。東京と比べると地方はどうしても求人の数が少なくなってしまいますが、これらの支援を受ける事で自分の希望する地域で魅力的な求人に出会える可能性を高める事ができます。

まとめ

　本記事では、第二新卒の転職活動で後悔しないための情報として、転職で後悔しがちなポイント・後悔しない為に意識するとよい事・転職活動を成功に導く転職エージェントの活用法について解説してきました。

　後悔の要因は、準備段階で解決できる事が多くあります。転職活動に興味はあるけど難しそう、と思う人こそ、まず一歩踏み出してみてほしいです。適切な考え方をもって行動を起こす事で、やってよかったと思える可能性を高める事ができます。

　本サイトでは筆者の転職経験を基にした、転職活動を成功させるために役立つ情報を発信しています。転職に興味のある方へ役立つ内容を提供できるよう取り組んでいます。ぜひ他の記事も読んでみて下さい！