転職活動の準備を行う中での一番大事な行動として、思考の棚卸しというアクションをこちらの記事で解説しました。ここでは、棚卸しからのネクストアクションとして、自身のキャリア思考を整理すると共に、他人へ理解してもらいやすい形にまとめるプロセスについて解説します。
読み終えて頂ければ、どのような切り口で考えをまとめていけばよいか、キャリアに関するストーリーはどのように組み立てていくとよいかという点について理解する事ができます。ぜひご覧ください!
結論
本記事でお伝えしたい事は、以下の通りになります。
- 棚卸ししたキャリア思考は、テキストとスライドの二段構えで可視化する
- 過去・現在・未来の時系列に沿ってストーリーを整理する
- 作成したスライドは、転職エージェントとの初回面談で見せる
キャリアに関する思考の棚卸しをした後は、それらをに対する理解を自分の中でより深めて他人へ伝えやすくする為に、読める形へ整理していきます。その際、文章に起こす事とスライドにまとめる事の2つのアクションを筆者は推奨します。
このプロセスのゴールイメージは、転職エージェントとの初回面談で作成したスライドを見せられる状態にする事です。面談の前から自発的にキャリアについて考えている姿勢を伝えることで、エージェントの心を掴むことができます。転職活動の支援を受ける上でエージェントをより強力な味方にする事ができるため、ぜひ取り組んでみてください!
あなたのキャリアの物語を、テキストで書き出す
それでは、ここから棚卸しをした思考をどのように文章化していくのかを解説していきます。以下の項目は、筆者が一度転職を経験した後、更にその先のキャリアを考える際に意識している考え方です。この内容に沿って、あなたのキャリアストーリーを綴りましょう。
過去の選択の経緯
どのような経緯で現在までの職を選んだのかを振り返り、その選択が今にどのように影響しているのかを掘り下げます。新卒の就活ではどのような事を軸として考えていたか、志望していた業界や職種はどのような経緯で選んだかを整理します。
転職を考えるようになったきっかけ
転職を考え始めた理由を深堀りし、現在のキャリアに何が不足しているのかを明確にします。入社してから今日に至るまでに抱くようになった想いを、ポジティブ・ネガティブ両方とも書き出してみましょう。
これまでの担当業務と成果
入社してからどのような業務を担当し、どんな結果を出してきたのか。その経験が現在の職業観にどのように影響しているかを考えます。成功や失敗など様々なエピソードがあるかと思いますが、そこに至るまでのプロセスや要因も含めて、どんな学びがあったかを書き出してみましょう。
今後どのようなキャリアにしていきたいか
自分が望む未来のキャリア像を描き、それを実現するために何が必要かを考察します。会社を変える選択をするとして、何を叶えたいのか。優先順位の高い項目から書き出してみましょう。既に興味のある会社や働き方があるならば、具体例として一緒に記しておくとよいでしょう。聞き手がイメージしやすくなるため、面談で話を広げやすくなります。
エージェントとの面談で相談したい事
転職活動をしていく中で特に譲れない点や留意してもらいたい事などは、最初の面談で忘れずにエージェントへ伝えましょう。例えば、勤務地の希望や年収ダウンの限度額、家庭の事情などです。人によっては言いにくい事もあるかもしれませんが、エージェントには極力隠さずに伝えるようにしましょう。重要なポイントを言わないまま転職をしてしまうと、新しい会社でも同じ悩みを抱えてしまう可能性もあるからです。
これら五つの項目に沿って、過去・現在・未来のキャリアイメージを描いてみましょう。使う媒体は、紙のノートやPCのメモ帳など何でもOKです。後から見返して追記できる形がよいと筆者は思います。
それでは、続いてスライドにまとめるプロセスに移ります。
スライドにまとめて、視覚的に自己を表現する
テキストで整理したキャリアイメージを、スライドに昇華させていきます。上記の各項目ごとにスライドを作成し、あなたの考えをまとめていきましょう。使うのは、パワーポイントやグーグルスライドどちらでも大丈夫です。
スライド作成のアプローチ
まず、上記の見出し1つにつきスライドは1枚とします。各スライド内でも時系列を意識し、経験業務や心境の変化を表現していきます。例えば業務経験を伝える際には、図のように左から右へ経験した順に示していく事で読み手に理解してもらいやすい形を作ることができます。
作成したスライドの活用法
ここで作成したスライドは、あなたのキャリアを表現する素晴らしいツールになります。このスライドが活躍するのは、転職エージェントとの初回面談の時です。自分のキャリアについてヒアリングされる時にこのスライドを見せて、転職活動に対する積極的な姿勢を伝えてください。
そうすれば、転職エージェントもあなたが事前に準備してきた事を汲み取り、より良い支援を出来るように力を発揮してくれるはずです。
私も定期的にキャリアに関するスライドを作成していますが、初めて話す大手のエージェントから
「ここまで準備してきてくれる人は、そういないですよ。」
という評価をもらった事が何度かあります。皆さんもぜひそのような状態を目指してください。
まとめ
本記事では、ご自身のキャリア思考を他人へ理解してもらいやすくする為の、文章に起こす事とスライドにまとめる事の2つのアクションについて解説してきました。ここまでできたら、あなたは初対面の転職エージェントの心を掴み、良好な関係を築くことができるようになっています。
次に行うアクションが、準備フェーズ最後の項目となります。転職エージェントの選定として、いよいよどのエージェントに登録するか検討していく事になります。どのような観点でエージェントを選ぶとよいのか、具体的にどのエージェントがおすすめなのか、などといった点について、別記事にて詳細を解説していきます。こちらもぜひご覧ください!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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